FIREFLIES · 竹林の小川

蛍の竹川

竹林を抜ける小川、夏の夜。流れは二つの正弦を重ねた曲がりで、両岸は同じ流心から持ち上げた一枚の地形です。川床は放物線の溝、水際から岸の上まで立ち上がり、その先は山へと坂になります。水面は本物の反射で、月も竹の梢も木橋の提灯も一匹ごとの蛍も、水の中でもう一度光り、いくつかの正弦でゆらゆら揺れます。蛍はそれぞれの居場所のまわりをゆっくりとしたリサージュ曲線で飛び、全員が同じ明滅周期をそれぞれの位相差で共有します。その位相差が四十秒ごとに寄り集まってはほどけるので、谷全体が少しずつ拍子をそろえ、一斉に光り、またばらばらに戻ります。竹は谷を吹き抜ける風に順に揺られます。川も岸も竹も橋も蛍の軌跡もすべてブラウザでの計算で、モデルもテクスチャも読み込みません。

外部素材
0
三角形
≈ 87k
蛍
260
プリセット視点
3

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拍子がそろう

蛍はみな約二・六秒の同じ明滅周期を持ち、それぞれ位相差だけが違います。その位相差に四十秒ごとに上下する係数を掛け、係数がゼロになったとき全員が一斉に光ります。同期する蛍は実在します。作り話ではありません。

水面は一枚

鏡面は川の形に切り抜かず、谷全体に一枚敷いています。水面より高い岸が自然に覆い隠し、川筋にだけ現れるので、岸辺がどう曲がっても二重に計算する必要がありません。鏡面にはシーンの霧も効かせています。そうしないと遠くの水が霧の中で硬い線として光ります。

止まれます

「動きを減らす」設定のときは、蛍はそれぞれの場所で明滅をやめ、竹も揺れなくなります。残るのはドラッグとズームができる静かな小川です。